脊柱側わん症とは脊柱の異常わん曲を意味し、放置すると、変形した外観・痛み・呼吸器障害から二次的に心機能障害を起こす可能性があります。そこで、脊柱側わん症の早期発見・早期治療を目的として、モアレ・トポグラフィー法というすだれ状の格子を通した光を裸の背中に当てて写真を撮影し、その縞模様(等高線)の写り具合によって脊柱側わん症の疑いがあるか否かを判定します。しかしながら、モアレ検査はあくまでも簡易法であり直接脊柱を撮影する検査ではありませんので、すべての側わん症を確実に発見できるとは限りません。そのため、モアレ検査のみで診断を確定することには限界があり、当事業団では判定基準の定期的な見直しを行うことにより精度向上に努めております。
モアレ写真とエックス線写真
資料提供:千葉大学 礒部 啓二郎 教授